フォークリフトの運転のしかた:エンジンのかけ方から荷の取り方・曲がり方・止め方まで

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教習コースでパレット荷を積んで旋回するカウンター式フォークリフト

フォークリフトの運転は、点検 → 乗る → エンジンをかける → 発進 → 荷を取る → 走る → 荷を降ろす → 止めるの順に進みます。

自動車と大きく違うのは3つです。

  • 後ろの車輪でかじを取る:曲がるとき、車体の後ろが外へ大きく振れる
  • 走りながらレバーを触らない:フォークの上げ下げや傾きは、止まってから操作する
  • 荷を積むとバックで走ることが多い:荷で前が見えなくなるから

この記事では、厚生労働省の外国人労働者向けフォークリフト運転技能講習の補助教材(PDF、以下「教材」。ページはPDFのページ)と、労働安全衛生規則(以下「安衛則」)で確かめた手順をまとめます。教材は「メーカー・機種で違うので、実際は取扱説明書に従う」ことを前提にしています(教材 18ページ)。運転するのは、その機種の取扱説明書と職場の決まりを確かめてからにしてください。

運転できる資格(1トン以上は技能講習、1トン未満は特別教育)はフォークリフトの種類と資格にまとめています。

運転の流れを一覧で

段階 やること 出典
乗る前 始業点検、ヘルメットと安全靴、手すりとステップを使って乗る 安衛則第151条の25、教材 48・52〜53ページ
エンジンをかける レバーが中立・駐車ブレーキを確認、左足でインチングペダルを踏んでキーを回す 教材 18〜19ページ
発進 フォークを少し上げてマストを後ろへ倒す → 前後進レバー → 駐車ブレーキを外してアクセル 教材 21〜22ページ
荷を取る 手前で止まる → フォーク水平で差し込む → 少し上げて後退 教材 43〜44ページ
走る フォークは床から15〜20cm、マストは後傾。曲がるときは後ろの振れに注意 教材 24・54ページ
荷を降ろす 手前で止まる → 少し高く上げて前進 → 降ろして引き抜く 教材 45ページ
止める・離れる 駐車ブレーキ → レバー中立 → フォークを地面へ → エンジンを止めてキーを抜く 安衛則第151条の11、教材 25ページ

乗る前から発進まで

乗る前:始業点検と服装・乗り方

始業点検の4項目

その日の作業を始める前に、次の4つを点検することが法令で決まっています(安衛則第151条の25)。

  1. 制動装置(ブレーキ)と操縦装置(ハンドルなど)の機能
  2. 荷役装置と油圧装置の機能
  3. 車輪の異常の有無
  4. 前照灯・後照灯・方向指示器・警報装置の機能

教材は、エンジンをかける前(キーOFF)、暖機中(キーON)、走り始めてからの3つの時点で点検するよう書いています(教材 48ページ)。点検が終わるまで運転しません(教材 53ページ)。異常を見つけたら、直ちに補修などをします(安衛則第151条の26)。

服装と乗り方

  • ヘルメット(あごひもをかける)と安全靴を着ける(教材 52ページ)
  • 手や靴底の油をふく。油で汚れたままレバーやペダルを操作すると滑って危ない(教材 52ページ)
  • 乗り降りは手すりとステップを使う。レバーやハンドルをつかんで乗り降りしない。飛び乗り・飛び降りをしない(教材 53ページ)
  • シートベルトがある車では着ける(教材 54ページ)

エンジンのかけ方

エンジン式(トルコン式・クラッチ式)

  1. 前後進レバーとフォークの操作レバーが中立になっているか確かめる(クラッチ式は高低速レバーも)(教材 18ページ)
  2. 駐車ブレーキがかかっているか確かめる(教材 18ページ)
  3. 左足でインチングペダル(クラッチ式はクラッチペダル)を踏み込む(教材 18〜19ページ)
  4. キーを回す。ディーゼル車は予熱してから(30秒以内)、ガソリン車はアクセルを軽く踏みながら「始動」へ(教材 19〜20ページ)
  5. かかったらすぐキーから手を離す。エンジンが回っているときに「始動」へ回すと、ギヤが欠けることがある(教材 19ページ)
  6. 回転がなめらかになるまで暖機する。かけた直後に回転を上げない(教材 19ページ)

バッテリー式・リーチ式

  • バッテリー式のカウンター車:バッテリコネクタを外していればつなぐ → 前後進レバーを中立、駐車ブレーキをいっぱいに引く → アクセルから足を離してキーを「入」。ランプが点いても、電圧計が正常か確かめてから運転する(教材 27ページ)
  • リーチ式:バッテリコネクタをつなぐ → アクセルレバーと操作レバーが中立か確かめる → キーを「入」(教材 29ページ)

発進のしかた:姿勢・ペダル・レバーの順番

基本の姿勢

教材の基本姿勢は、左手でハンドルのノブを握り、右手は右の太ももの上に軽く置く形です。ハンドルは左手で回し、右手でレバーを操作します(教材 21ページ)。

発進の手順(トルコン式のエンジン車)

  1. 右手でリフトレバーを手前に引き、フォークを地面から5〜10cm上げる(教材 21ページ)
  2. 右手でティルトレバーを手前に引き、マストを後ろへいっぱいに倒す(教材 21ページ)
  3. 左足でインチングペダル、右足でブレーキペダルを踏み込む(教材 22ページ)
  4. 前後進レバーを進む方向(前進 F・後進 R)へ入れる(教材 22ページ)
  5. 周り、とくに後ろの安全を確かめ、駐車ブレーキを外し、ブレーキペダルから右足を離す(教材 22・54ページ)
  6. 左足をゆっくり離しながら、右足でアクセルを静かに踏む(教材 22ページ)

インチングペダルを半分くらい踏む(半クラッチの状態)と、ごくゆっくり進めます。荷の位置合わせに使います。ただし、必要なとき以外はペダルに足を乗せておかないでください。中の摩擦板が減ります(教材 22ページ)。

マニュアル(クラッチ式)・オートマ(トルコン式)・バッテリー式の違い

方式 ペダル 操作の違い
トルコン式(オートマ)のエンジン車 インチング・ブレーキ・アクセル アクセルを踏んだまま変速できる(教材 23ページ)
クラッチ式(マニュアル)のエンジン車 クラッチ・ブレーキ・アクセル 変速はアクセルを離してクラッチを踏んでから。積んだときに踏み込みが少ないとエンストすることがある(教材 22〜23ページ)
バッテリー式のカウンター車 ブレーキ・アクセル 前後進レバーを入れてアクセルを踏むだけ。急に踏んでもモーターがゆっくり回転を上げる(教材 27〜28ページ)
リーチ式 ブレーキ(踏むと走れる・離すと止まる) アクセルレバーを倒す向きで前後進、倒す量で速さを調整(教材 29〜30ページ)

ペダルの数と並びは機種で違います。教材の運転席の図も「例」です(教材 20・27・29ページ)。

レバー操作と荷の取り方

レバー操作の覚え方:手前に引くと「上がる」「後ろへ倒れる」

教材の発進の手順では、リフトレバーを手前に引くとフォークが上がり、ティルトレバーを手前に引くとマストが後ろへ倒れます(教材 21ページ)。逆に操作すると、フォークが下がり、マストが前に倒れます(教材 42ページの図)。

リフトレバーを手前に引くとフォークが上がり、ティルトレバーを手前に引くとマストが後ろへ倒れる

レバーの数・並び・形はメーカーと機種で違います。リーチ式のリーチレバー(マストを前後に動かすレバー)の向きも機種で違うので、レバーに付いている矢印や絵の表示と取扱説明書で確かめてください。

走りながらレバーを操作しない

建設荷役車両安全技術協会 滋賀県支部の安全講習会の資料は、「走行中は油圧操作はしない(同時操作は絶対にしない)」を安全のポイントに挙げています(滋賀労働局サイト掲載の資料 40ページ)。フォークの上げ下げやティルトは、止まってから行います。

荷の取り方:フォークの差し込み方

積み取りの手順

  1. 荷の手前で速さを落とし、いったん止まる。原則として駐車ブレーキをかけ、前後進レバーを中立にする(教材 43〜44ページ)
  2. 荷崩れなどの危険がないか確かめる(教材 44ページ)
  3. マストを垂直、フォークを水平にして、パレットの差し込み口の高さまで上げる(教材 44ページ)
  4. 静かに前進して、差し込み口にまっすぐ差し込む(リーチ式はマストを伸ばす)(教材 43〜44ページ)
  5. 5〜10cm上げて後進し、10〜20cm引き出していったん降ろす(教材 44ページ)
  6. もう一度根元まで差し込み、荷をフォークの付け根かバックレストに軽く当ててから上げる(教材 44ページ)
  7. 安全に降ろせる位置まで静かに後退する(リーチ式はマストを引き込んでから後進)(教材 44ページ)
  8. 5〜10cmまで降ろし、マストを十分に後ろへ傾けて、床から15〜20cmで移動する(教材 44ページ)

5〜6でいったん引き出して差し直すのは、フォークを根元まで差し込み、荷を付け根に寄せて持つためです。教材は、フォークの先で荷やパレットをつついて押し込まないよう書いています(教材 43ページ)。

フォークの間隔と水平

  • フォークの間隔は、車体の中心から左右均等に、パレットの幅の2分の1〜4分の3に合わせる(教材 43ページの図)
  • 差し込むときはマストを垂直、フォークを水平にする(教材 44ページ)

「フォークが水平になったかどうか」を見分ける決まった目印は、公的な資料では見つかりませんでした。機種によっては、ティルトを水平で止める装置が付いているものもあります(滋賀の資料 18ページに例として掲載)。職場で目印を決めている場合は、その決まりに従ってください。

走り方

走るとき:フォークの高さとマストの傾き

  • フォークは床から15〜20cmまで下げ、マストを後ろへ傾けて走る(教材 54ページ)
  • 荷を必要以上(30cm以上)に上げたまま、またはマストを垂直・前傾にしたまま走らない(教材 46ページ)
  • リーチ式は、マストを伸ばした(リーチアウトした)まま走らない(教材 54ページ)
  • 構内の制限速度を守る。最高速度が時速10km以下の機種を除き、事業者が制限速度を決め、運転者はそれを超えてはいけない(安衛則第151条の5)

荷を高く上げるほど重心が高くなり、倒れやすくなります(教材 71〜72ページ)。マストを後ろへ傾けると荷の重心が手前に寄って安定します(教材 66ページ)。

曲がり方:後ろが外へ振れる

フォークリフトは後ろの車輪でかじを取るので、曲がるときに車体の後ろが外へ大きく振れます。教材は、曲がるときの寄せ方を自動車と逆に説明しています(教材 24ページ 表3-1)。

後輪でかじを取るため、曲がるときは車体の後ろが外へ大きく振れる
進む向き フォークリフト 自動車
前進で曲がる 通路の内側に寄せる(後輪が外へ大きく振れるため) 外側に寄せる
後進で曲がる 通路の外側に寄せる(前輪が後輪より内側を通るため) 内側に寄せる
  • 曲がる前に方向指示器を出し、安全を確かめてからハンドルを回す(教材 24ページ)
  • カウンタウエイト(後ろのおもり)の外側と後輪を、人や物に当てない(教材 24ページ)
  • 速い速度での急旋回、急な坂での旋回はしない(教材 24ページ)。荷を積んで速く急に曲がると、遠心力で倒れるおそれがある(教材 74ページ)

バック走行:なぜ多いのか、何に気をつけるか

荷を積むと前が見えにくくなるので、前が見えない荷は後進で運ぶか、誘導者を置きます(教材 26・54ページ)。

一方で、バック走行は事故が多い場面でもあります。

  • 岩手労働局の花巻労働基準監督署の資料では、管内で令和元年〜5年の5年間に起きた休業4日以上のフォークリフト災害24件のうち、約4割がバック走行時でした(リーフレット 1ページ)
  • 徳島労働局の資料は、バックするときは後方(進む方向)を確かめること、荷を載せて前進するときは前方(荷の死角)を確かめることを守る事項に挙げています(リーフレット 2ページ)
  • 佐賀労働基準監督署の資料は、後進では振り返って操作するので視界が狭くなると注意しています(リーフレット 1ページ)

徳島の資料には、運転席で横向きの姿勢でバックして止まれず、ペダルから離した左足が壁と車体に挟まれた事例も載っています。運転席から身を乗り出さないことも守る事項です(同 1〜2ページ)。

坂道の走り方

荷を積んだときの坂道は、上りは前進、下りは後進です(教材 54ページ)。

荷を積んで下り坂を前進で下ると、前の車輪から荷の重心までが遠くなって前に倒れやすくなります。後進で下ると安定します(教材 67ページ)。坂道で横切ったり荷役をしたりもしません(滋賀の資料 41ページ)。

パワーステアリングの車は、エンジンが止まるとハンドルが切れなくなります。坂道でエンジンを止めないでください(教材 24ページ)。

荷の降ろし方と止め方

荷の降ろし方

  1. 置く場所の手前で速さを落とし、いったん止まる(教材 45ページ)
  2. 置き場に危険がないか確かめる(教材 45ページ)
  3. マストを垂直、フォークを水平にして、置く位置より少し高く上げる(教材 45ページ)
  4. 静かに前進して降ろす(リーチ式はマストを伸ばし、車は前に出さない)(教材 45ページ)
  5. 静かに後進して10〜20cm引き抜き、もう一度上げて正しい位置まで進めて降ろす(教材 45ページ)
  6. 荷が安定したら後進してフォークを降ろし、マストを後ろへ傾けてから走り出す(教材 45ページ)

フォークをいっぱいに上げた状態で激しくティルトしないこと、荷を上げたまま運転席から降りないことも教材の注意です(教材 46ページ)。

止め方と、運転席を離れるとき

止め方

  • トルコン式:アクセルを離してブレーキを踏む → ブレーキを踏んだまま駐車ブレーキをかける → レバーを中立にする(教材 25ページ)
  • クラッチ式:ブレーキを踏み、止まる直前にクラッチを踏んで止める → 両方のペダルを踏んだまま駐車ブレーキ → 前後進レバーを中立(教材 25ページ)
  • 止めるのは、走る通路から外れた平らな場所(教材 25ページ)

運転席を離れるときの決まり

運転者が運転位置から離れるときは、次の2つが法令で決まっています。事業者だけでなく、運転者本人の義務です(安衛則第151条の11)。

  1. フォークなどの荷役装置を最低降下位置に置く
  2. エンジンを止め、駐車ブレーキを確実にかけるなど、車が動き出さないようにする

教材は、マストを前に傾けてフォークの先を地面に着け、エンジンを止めてキーを抜くよう書いています(教材 25ページ)。エンジン車は作業のあとすぐに止めず、30秒以上アイドリングして冷やしてから止めます(教材 26ページ)。

リーチ式・法令・練習

リーチ式の運転のしかた:カウンター式との違い

リーチ式は立って運転する形で、操作の考え方がカウンター式とかなり違います。

  • ブレーキペダルは「踏むと走れる、離すと止まる」:ペダルを踏み込むとブレーキが解除され、足を離すとブレーキがかかります(教材 30ページ)
  • 前後進はアクセルレバー:倒す向きで前進・後進、倒す量で速さが変わる。走行中に逆へ倒すとプラギングで減速する(教材 30ページ)
  • 荷を持って走るときはマストを引き込み、フォークを後ろへ傾ける。フォークはリーチレッグ(前に出ている脚)の上から5cmほどまで降ろす(教材 30・44ページ)
  • タイヤの切れ角が大きく小回りがきく。そのぶん、速いまま急に曲がると横転や荷崩れのおそれがある(教材 30ページ)
  • ステップから足を出したり、体を外に出したりしない。ぶつかったり挟まれたりする原因になる(教材 30ページ)
  • 荷を直すときは、体がレバーに触れてマストが動くおそれがあるので、キーをOFFにして車から降りて行う(教材 30ページ)

リーチ式の形と最大荷重の例は、フォークリフトの種類にまとめています。

法令で決まっている運転のルール

決まり 内容 条文
作業計画・作業指揮者 事業者が運行経路と作業の方法を決め、作業指揮者に指揮させる 第151条の3・第151条の4
制限速度 最高速度10km/h以下の機種を除き、事業者が決め、運転者は超えない 第151条の5
接触の防止 運転中の車や荷に当たる場所へは立ち入らせない(誘導者を置く場合を除く) 第151条の7
フォークの下への立入禁止 フォークや荷の下に入らせない 第151条の9
運転位置から離れるとき フォークを最低降下位置に、エンジンを止めてブレーキ 第151条の11
搭乗の制限 乗車席以外に人を乗せない 第151条の13
用途外使用の禁止 荷のつり上げや人の昇降など、本来の用途以外に使わない 第151条の14
許容荷重 許容荷重などの能力を超えて使わない 第151条の20
始業点検 その日の作業前に4項目を点検 第151条の25

練習したい人へ:修了した人向けの練習コース

技能講習を修了したけれど何年も乗っていない、講習で乗らなかったリーチ式に慣れたい、という人向けに、練習コースを出している講習所があります(2026年10月25日に公式ページで確認、料金は税込)。

講習所 内容 時間 料金 機種 条件
ヤマト・スタッフ・サプライ 東京研修センター(東京都大田区) 初心者練習コース。講師とマンツーマン 1時間(連続2時間まで) 5,300円 カウンター式・リーチ式から選べる 修了証を持つ人(1トン未満の資格の人は対象外)
東西フォークリフト教習センター(千葉県印西市) 初心者講習(練習走行)。講師とマンツーマン 90分 12,000円(同校の修了者10,000円) カウンター・リーチ 技能講習の修了証を持参、18歳以上
JCフォークリフト教習センター(横浜・厚木・埼玉・伊丹・福岡) ペーパードライバー講習。講師とマンツーマン、3名まで 2時間 6,600円 厚木・福岡はカウンターかリーチ、ほかはカウンター 技能講習の修了者
神奈川安全運転研修センター(神奈川県) 技能向上コース。走行・点検・荷役・高所への荷役など 2時間/3時間 11,000円/16,500円 カウンター1.5t・リーチ1.5t 1トン未満の特別教育修了者は対象外、予約は電話
鶴ヶ島自動車教習所 講習センター(埼玉県) 運転技能向上講習。点検・基本操作・荷役の練習 3時間 16,500円 記載なし 修了証を持つ人、電話で申し込み
堺ドライビングスクール(大阪府堺市) 技能向上コース。講師とマンツーマン 50分×2 13,640円 カウンター1.5t・リーチ1.0t 修了証を持つ人。10月〜3月は実施しない
ぐんまフォークリフトセンター(群馬県前橋市) 運転自由練習(ペーパードライバー講習) 相談 要問い合わせ カウンター1.5t 技能講習の修了証を持つ人

どこも技能講習を修了した人が対象で、資格のない人が練習のために乗れるコースは見つかりませんでした。資格がないまま職場で運転するのは法令違反です。まだ資格がない人は、フォークリフト免許の取り方から講習を探してください。

なお、技能講習を修了して運転の仕事をしている人には、一定期間ごとの安全衛生教育(合計6時間、講義が中心)が国の指針で示されています(安全衛生教育に関する指針 9ページ)。これは練習のコースとは別のものです。

まとめ

  • 運転は「点検 → 乗る → エンジン → 発進 → 荷を取る → 走る → 降ろす → 止める」の順
  • 基本姿勢は左手でハンドル、右手でレバー。レバーは手前に引くとフォークが上がり、マストが後ろへ倒れる
  • 走るときはフォークを床から15〜20cm、マストは後傾。走りながらレバーを触らない
  • 後ろの車輪でかじを取るので、曲がるときは後ろが外へ振れる。前進は内側、後進は外側に寄せる
  • 前が見えない荷はバックで運ぶが、バック走行は事故が多い。後ろの確認を欠かさない
  • 荷を積んだ坂道は上り前進・下り後進
  • 運転席を離れるときは、フォークを地面へ、エンジンを止めてブレーキ、キーを抜く
  • リーチ式は「ブレーキペダルを離すと止まる」。カウンター式と逆の考え方
  • 修了者向けの練習コースは1〜3時間・5,300円〜

近くの講習所と料金は、フォークリフト免許の取り方と費用から都道府県を選ぶと比べられます。

よくある質問

フォークリフトのペダルは何本ですか?左足でブレーキを踏みますか?
厚生労働省の教材の例では、トルコン式(オートマ)のエンジン車はインチングペダル・ブレーキペダル・アクセルペダルの3つで、発進の手順では左足でインチングペダル、右足でブレーキとアクセルを踏みます。バッテリー式のカウンター車はブレーキとアクセルの2つです。機種によって違うので、取扱説明書で確かめてください。
前進と後進の切り替えは、走りながらしてもいいですか?
エンジン式は、必ず車を完全に止めてから切り替えます。バッテリー式とリーチ式は止まらなくても切り替えられ、走行中に逆へ入れると逆転制動(プラギング)で減速します。そのままアクセルを踏み続けると逆向きに走り出すので、止まる直前に中立へ戻します。
フォークリフトはなぜバックで走ることが多いのですか?
荷を積むと前が見えにくくなるからです。厚生労働省の教材は、前が見えない荷は後進で運ぶか誘導者を置くよう書いています。荷を積んだ下り坂も後進です。ただ、後進は振り返って運転するので視界が狭く、岩手労働局の資料では花巻署管内のフォークリフト災害の約4割がバック走行時でした。
運転席を離れるときにしなければならないことは?
フォークを最低降下位置(地面)まで降ろすことと、エンジンを止めて駐車ブレーキを確実にかけるなど、車が動き出さないようにすることが法令で決まっています(労働安全衛生規則第151条の11)。教材はさらにキーを抜くよう書いています。
修了証はあるけれど何年も乗っていません。どこで練習できますか?
技能講習を修了した人向けの練習コース(ペーパードライバー講習・技能向上コース)を出している講習所があります。この記事で確かめた例は1〜3時間で5,300〜16,500円(税込)でした。リーチ式を選べるところとカウンター式だけのところがあり、1トン未満の特別教育だけの人は対象外のところが多いです。